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黒い熊が第二デッキに現れました。体色以外は先日現れた白い熊に酷似しており、記憶の欠落も同程度に認められます。
それでも黒い熊はひとつだけ記憶を保持していました。それは「どうしても白い熊になりたい」という欲求です。黒い熊はデッキをぐるぐると歩き回りながら「白くなりたい。白くなりたい」と言い続けています。
しかし翌朝には「何色になりたいんだったっけ? 白であってたかな?」と首を傾げていました。熊とはこんなにも忘れっぽい生物だったでしょうか。